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会話集/遭遇戦09

オープニング

フォーカス・ホームズ
【ホームズ】
ここが封印の橋か……
あの吊り橋が直らない限り
先へ進むのは無理だな……

さっさと魔獣を倒して
引き上げるとするか

クリア後

フォーカス・ホームズ
【ホームズ】
よし、終わったな
いくぜ!

移動・サリアの村

フォーカス・サリアの村
【クラリス】
外が騒がしいようですが
何かあったのですか
【長老】
クラリス様、大変でございます
行方がわからなかった王家の方々が
このサリアの村においで下さいました
【クラリス】
ま、まさか!?……
長老、それは本当ですか!
【長老】
はい、まもなくこちらに
おいでになられます
画面暗転
【グラウス】
クラリス、久しぶりだな
元気そうでなによりじゃ
【クラリス】
国王陛下……
【グラウス】
驚くのも無理は無い
アハブの反乱により王城は奪われ
多くのものが殺された

わしらも本当ならば
地下牢で獄死するところだったが
ザカリア将軍の助けにより
かろうじて今日まで生き延びたのじゃ
【クラリス】
陛下
私たち王家を尊ぶものにとって
これほど嬉しい事はありません
聞くところによれば
小マリア様も元気でおられるとか
【マリア】
ええ、小マリアは私たちの元に
戻ってくれました

今ではカトリという名ですが
育てていただいた司祭様には
心より感謝しております
【クラリス】
そうでしたか……

陛下、お願いがございます
王妃様、小マリア様とともに、しばらく
この村におとどまりくださいませんか

陛下がご存命と知れば、全国に散らばった
サリアの民も戻ってまいりましょう
どうか彼らとともにサリア王国の
再興を成し遂げてくださいませ
【グラウス】
むろんわしもそのつもりじゃ
そなたにも何かと苦労をかけるが
よろしく頼むぞ
【クラリス】
はい、サリア王国の再興は
戦死した良人の遺志でもあります
私でお役に立てますなら
どのような事でも
お申し付けくださいませ
画面暗転
【ホームズ】
よお、リュナン
こんなところにいたのか
元気そうで安心したぜ
【リュナン】
ホームズ!?
【ホームズ】
そんなに驚くなよ
近くに来たんで寄っただけだ

約束どおり
お前の為に新しい武器やアイテムを
どっさり持ってきてやったぜ
【リュナン】
ホームズ!
武器のことなんてどうでもいい!
僕は君と再会できたことが嬉しいんだ!
【ホームズ】
ふっ
まったくお前ってヤツは
どうしてそう正直なんだ

まあいいか
久しぶりに会ったんだ
今夜は朝まで飲み明かそうぜ
ジークがいる場合
【カルラ】
……
ジーク、ここにいたのね
【ジーク】
姉上!?
来ていたのか?……
【カルラ】
連絡をよこさないから心配になって
来てみただけよ
ジーク、まさかとは思うけど
使命を忘れたのではないでしょうね
【ジーク】
いや……
水の巫女を見張れという教皇の命令を
忘れたわけではない
任務はきちっとはたしているつもりだ
【カルラ】
それならいいんだけど……

ジーク、ここはもういいわ
次の任務があるの
私と一緒に戻ってちょうだい
【ジーク】
わかった……
姉上の言うとおりにしよう……
画面暗転
【リュナン】
オイゲン、どうかしたのか?
【オイゲン】
リュナン様、ジークの姿が見えぬのです!
まさか脱走したのでは……
【リュナン】
……
【オイゲン】
公子はあまり驚かれぬようですが
何かお気づきの点でもございましたか?
【リュナン】
嫌な予感はしていた
あの男、何か信用しきれなかった……
ケイトがいる場合
【ケイト】
リュナン様!
ジークがいなくなったと聞きましたが
本当なのですか!
【リュナン】
ケイトか……
どうやらそのようだな
【ケイト】
ま、まさか……
どうしてジークが……
【リュナン】
……
【ケイト】
きっとガーゼルに捕らえられたのです
リュナン様、お願いです!
ジークを、彼を救出してください!
どうか、お願いいたします!
【リュナン】
ケイト……
サーシャがホームズ隊にいる
ロファールが生存している
【ホームズ】
ほれ、サーシャ
オヤジさんはあの部屋だ
元気だって言ってたから
安心して甘えてきな
【サーシャ】
うん、行って来る!
ありがとう、ホームズ!
画面暗転
【サーシャ】
お父様!……
【ロファール】
サーシャ、よく来てくれたな……
まさかヴァルスの息子と一緒だとは
思いも寄らなかったぞ……
【サーシャ】
お父様……
お父様……
【ロファール】
ほらほら、いつまで泣いている
みんなに笑われるぞ
【サーシャ】
だって……だって……
もしかしたら
戦死されたかも知れないって
わたし……

もしかしたら
二度と会えないんじゃないかって
不安でたまらなかったの

だから
こうしていられるのが嬉しいの……
お父様の胸……
大きくて……暖かい……
【ロファール】
サーシャ……
ヴァルスの息子……
ホームズはどんな若者だ?
お前に優しくしてくれたか
【サーシャ】
ホームズは口は悪いのだけど
とても優しい人です
始めは少し恐かったけど
今では妹のように甘えているの
本当のお兄様だったらいいのにって
思っているくらい……
【ロファール】
そうか……
【サーシャ】
お父様?……
どうされたのですか?
【ロファール】
いや、何でもない……
私はこれからも帝国と戦うつもりだが
お前は一度ウエルトへ戻ってはどうだ
リーザも心配しているだろう
【サーシャ】
いやです!
私はお父様と一緒に行きます
だめだと言われてもついて行きます!
【ロファール】
はっはっは……そう言うと思ったぞ
お前もリーザの娘
サリアの戦士の血が騒ぐのだろうな

まあ、いいだろう
お前の好きにしなさい
【サーシャ】
本当!?……
ありがとう、お父様!
リシュエルがいる場合
【リシュエル】
メーヴェ?……
【エンテ】
えっ?……
あっ……リシュエルなの!
【リシュエル】
やっぱり、そうだったのか……
後ろ姿を見たときは
まさかと思ったが……
【エンテ】
リシュエル……
無事だったのね……
よかった……
あの日以来行方知れずと聞いて
とても心配していました
【リシュエル】
あの日……ガーゼル魔道軍に追われて
リーヴェ河を見下ろす崖に
追い詰められた私は
イビルワームの一撃を右足に受けて
崖から転落し、そのまま
気を失ってしまった

……気が付いたとき
私はサリア古城近くの小さな民家で
傷の手当てを受けていた
うそのような話だが、リーヴェ河の流れが
私の身体をサリアに運んでくれたようだ
【エンテ】
でもどうして連絡をくれなかったの?
みんな、あなたのことを心配していたのに
【リシュエル】
落ちたときに頭を打ったようで
しばらく記憶が戻らなかった
最近になって、ようやく思い出して
ブラードにも使いを出したのだが……
【エンテ】
メリエルはあなたを心配して
旅に出たのです
あっ、ちょっと待って
彼女を呼んできますから……
【メリエル】
リシュエルお兄様!?
もう……何をしていたのよ!
私がどれほど心配したか、わかっているの
少しは待つ方の身にもなってよ!
【リシュエル】
メリエル……
【メリエル】
もう……
二度と無茶な事はしないで……
お願いだから……
【リシュエル】
すまなかった……
お前を心配させるようなことはしない
メリエル、もう泣くな
笑顔を見せてくれ
【メリエル】
うん……
リシュエルお兄様……
【リシュエル】
メーヴェ王女も無事でよかった
グエンカオスに囚われたのではと
ずっと不安に思っていたから……
【エンテ】
グエンには……
囚われました……
【リシュエル】
えっ?
ではどうして……
【メリエル】
お兄様、そのお話は今はしないで……
それに、メーヴェ様ではなく
エンテ様とお呼びしてほしいの
理由は後で話しますから……
【リシュエル】
わかった……
あの日からもう二年近くにもなる
きっと色々あったのだろうな……
リシュエルとマーテルがいる場合
【マーテル】
リシュエル、身体の具合はどう?
あまり無理はしないでね
【リシュエル】
マーテルか……
もうすっかりよくなった
心配をかけてすまなかったな
【マーテル】
水の神殿が襲われたと聞いて
オクトバス老師はとても心配されていたわ
あなたは火の神官家にとっても
大切な人だから……
【リシュエル】
わかっている
老師は火の神官家の後継者に私を選び
このサンフレイムの魔道書を託された
そのお心はわかっているつもりだ
【マーテル】
ええ、老師の4人の子供のうち
長男のアンドレ司祭は病で亡くなり
その子はシスターレネただ一人
だけど彼女は
魔道士になりたくないと言っている
【リシュエル】
無理もない……
いくら正義のためだと言っても
レネに人は殺せない……
【マーテル】
となればあとは三人の娘だけど
長女であるロゼ様は水の神官家に嫁ぎ
光の魔道士であるナリス様との間に
二人の子供を授かったわ
【リシュエル】
そうだ……私と妹のメリエル……
母上はすでに亡くなられたが
炎の魔道士としての力は私が受け継いだ
【マーテル】
そうね、そしてメリエルは、お父様から
光の魔道士としての力を授かったのよね
【リシュエル】
私は幼い頃から父上とそりが合わなかった
父上がリーヴェ王国の宮廷魔道士として
国王の意のままに動くのが嫌だった
【マーテル】
メーヴェ様のことを言っているの?……
【リシュエル】
父上は権力欲にとりつかれていた
マイオス老師の不在中に
自分の妹を国王の妃にして
生まれた子供に聖痕があると知るや
誰にも知らせず神殿内の一室に押し込めた
我が子を奪われた王妃は病に倒れ
私の母も後を追うように亡くなった

8年前にマイオス老師が帰国され
神殿内から王女が解放されるまで
私は何も知らなかった

メーヴェをはじめて見たとき
彼女はまだ十歳にもならない少女で
歩くのも辛いほど衰えていた

私はまだ子供だったが
父の罪の大きさに身体が震えて
ただあふれて出る涙を
どうすることもできなかった

彼女を抱き寄せて
一緒に泣きじゃくったよ……
【マーテル】
あなたもメリエルも
同じ神殿内で暮らしながら
何も知らされなかったの?
【リシュエル】
私たち兄弟は
リムネー市街の館で暮らしていた
父上は私たち子供にさえ
神殿内に入る事を許されなかった

老師はメーヴェを神殿から救い出し
お前たちは従兄弟なのだから
仲良く一緒に暮らしなさいと
何名かのシスターもつけてくれた

それから私たちは
優しいシスターたちに見守られて
リムネー市の館で本当の兄妹のように
暮らすことができたんだ
【マーテル】
あなたのお父様……
ナリス神官長はどうされたの?
【リシュエル】
父はマイオス老師に破門され
水の神殿から追放された

その後は国王に仕えて
ゾーア人狩りの陣頭に立ち
ゾーアの魔剣士に殺されたと聞いている
【マーテル】
まるで人事のように言うのね……
【リシュエル】
同じ事をメーヴェからも言われたよ
父の死を告げたとき
彼女は目にいっぱいの涙をためて
私を慰めてくれた……

私には信じられなかった
あんな男のために、なぜメーヴェが
悲しむのかと……
【マーテル】
メリエルもあなたと同じように
お父様を憎んでいるの?
【リシュエル】
いや、メリエルはまだ幼かったから
父の本当の姿をよくわかっていないのだ
父は正義のために戦い
民衆のために死んだ……
そんなふうに美化しているようだな……
【マーテル】
……
【リシュエル】
今すぐ事実を告げるべきなのか
もう少し待った方がいいのか
正直なところ私にもよくわからない
【マーテル】
そうね……
メリエルの年頃では確かに難しいわね……
【リシュエル】
すまない、話の腰を折ってしまったな
火の神官家の血筋の事だが
老師の次女クラリス様の子供たち……
つまり、君とヴェーヌとフラウだけど……
【マーテル】
私たちは論外ね……
お母様には申し訳ないけど私たち3姉妹は
サリア天馬騎士隊長だったリーザ叔母様や
聖騎士だったお父様にあこがれて
サリアの騎士になると誓ったの

お母様はやむをえず、おじいさまから
火の神官長の地位を継がれたけど
一時的なものだとおっしゃっていたわ

それに老師の三女である
リーザ叔母様だって
ロファール王の元に嫁がれ
子供はサーシャ一人
彼女も騎士になりたいと言っていたから
神官家は継げないわ

だからリシュエル、私たちは早くあなたに
火の神官家を継いで欲しいの
私たちのお母様を助けてほしいのよ
【リシュエル】
結局、マーテルは
それがいいたかったのだろう
君はあいかわらず、しっかりしてるな
【マーテル】
ふふっ……もちろんリシュエル一人に
責任を押し付けるつもりはないわ
私たちも頑張る
特に私は、リシュエルを応援しているの
【オイゲン】
リュナン様
そろそろ出発の時間ですぞ
【ホームズ】
なんだよオイゲン
人がせっかく盛り上がってるのに
邪魔をしに来たのか

ジジイに用は無いんだよ
さっさと帰りな!
【オイゲン】
なんだ、酔っ払っておるのか
ホームズ!

リュナン公子は我らにとって
大切なお方なのだ
悪の道に誘い込むのはやめてくれ
【ホームズ】
なんだよ、そりゃ
俺がいつ悪の道に誘い込んだよ
やい、じじい
もう一度言ってみろ!
【オイゲン】
おう、何度でも言ってやる!
【リュナン】
ホームズもオイゲンも、もういいだろう

ホームズ、僕は行く
君との時間は楽しかった
だけど今の僕には
立ち止まる事はできないんだ
だから……
……

ホームズ?
【オイゲン】
気持ちよく寝ておりますな
まったくふざけた男です
【カトリ】
あの……
後は私が見ますから
もう行って下さい
【リュナン】
君は確か……
【カトリ】
カトリです
【リュナン】
そうか……
ホームズを頼む
見守ってやってくれ
【カトリ】
はい、リュナン様!
画面暗転
【オイゲン】
リュナン様
ホームズ軍との「編成」を
お忘れなきように……

移動・バルト要塞

リシュエルとメリエルがリュナン軍にいる場合
フォーカス・バルト要塞
【リシュエル】
メリエル、先ほど言い忘れたのだが
お前にこれを渡そうと思っていた
これが何だかわかるか?
【メリエル】
魔道書なの?
えっ?……これはまさか……
【リシュエル】
そうだ、水の神官家に伝わる
最高魔法、オーラレインだ
マイオス老師が亡くなる間際に
私に託された

無論、お前に渡すようにとの
お言葉だった……
【メリエル】
オーラレイン……これが……
光の雨……オーラレインなの……
【リシュエル】
そうだ
邪悪なるものを一瞬にして葬りさる
ことができる至高の魔道書だ

その力の大きさゆえに、老師は
父上にもゆずられなかった……
それをお前に託すとの仰せだ
わかるなメリエル、老師のお心が……
【メリエル】
はい……わかります
私はマイオス老師のお心に従います
ありがとう、リシュエルお兄様!
フォーカス・サリアの村
【ホームズ】
カトリ、俺たちはもう行くぜ
【カトリ】
うん……
【ホームズ】
お前は両親とここに残りたいんだろ
【カトリ】
ごめんなさい……
【ホームズ】
なぜ謝るんだ
俺は何も怒っちゃいねえぜ
夢にまで見た両親とやっと会えたんだ
側にいたいと思うのは当然だろ
【カトリ】
ホームズは私がいなくても平気なの
【ホームズ】
別に困りはしねえよ
お前なんかいなくったって
【カトリ】
本当に……
もしホームズがどうしてもって……
【シゲン】
おいホームズ、何やってんだ
【ホームズ】
ああ、すまねえ
じゃカトリ、俺たちは行くぜ
お前も元気でいろよ
【カトリ】
ホームズ……
シゲン離脱時
【シゲン】
ホームズ、寂しそうだな
【ホームズ】
シゲン!?……
お前……生きていたのか?
【シゲン】
ふっ
この俺がそう簡単にくたばるかよ
【ホームズ】
そ、そうか……
突然いなくなったから
やられたのかと思っていたが
悪運の強いヤロウだぜ……
それで俺に何か用なのか?
【シゲン】
カトリもいなくなった事だし
これからは俺が話し相手になってやるぜ
寂しそうで見ていられねえからよ
【ホームズ】
ふんっ、大きなお世話だ
勝手にどうとでもしろ
俺には関係ねえことだ!
【シゲン】
ふっ、そう言うと思ったぜ
で、その代わりに一つ頼みがある
こいつを仲間にしてやってくれ
【シエラ】
……
【ホームズ】
ふーん……別にいいぜ
お前の好きにしな
【シゲン】
こいつはシエラって言ってよ
昔の仲間なんだが、俺の命を助けるために
ガーゼル教団を裏切った

俺のほかには頼れる奴もいねえし
ま、やむなくよ……
【ホームズ】
ふっ、何を弁解してんだよ
魔女だろうがハーピィだろうが
お前の女なら、俺に遠慮はいらねえぜ

だが他の女どもには注意しな
お前はツラの割にはよくもてるから
寝首をかかれるかもしれねえな
【シゲン】
ふんっ、勝手にほざいていろ!
【ホームズ】
はっはっは……
シエラ、俺たちはこういう仲だ
シゲンのダチなら遠慮はいらねえ
まあ気兼ねなくやってくれ
【シエラ】
ええ……
ありがとう、ホームズ……
【シゲン】
で、これからどうするつもりなんだ
【ホームズ】
俺は一度グラナダに戻る
セネー海を東に押し渡ってやる
【シゲン】
あの海域は今でも帝国海軍の支配下だが
奴らと戦って、勝てる見込みはあるのかよ
【ホームズ】
そんなことは
やってみねえとわからねえ
【シゲン】
ふっ……
お前と付き合うヤツは
命がいくらあっても足りやしねえ
シゲンが離脱していない場合
【シゲン】
ホームズ、寂しそうだな
【ホームズ】
笑わせるんじゃねえ、なんで俺が!
【シゲン】
ふっ……無理をするな
【ホームズ】
ぬかせ!
そんなことはどうでもいいが
俺に何か用なのか
【シゲン】
カトリもいなくなった事だし
これからは俺が話し相手になってやるぜ
寂しそうで見ていられねえからよ
【ホームズ】
ふんっ、大きなお世話だ
勝手にどうとでもしろ
俺には関係ねえことだ!
【シゲン】
そう言うと思ったぜ
ところでホームズ
これからどうするつもりなんだ
【ホームズ】
俺は一度グラナダに戻る
セネー海を東に押し渡ってやる
【シゲン】
あの海域は今でも帝国海軍の支配下だが
奴らと戦って、勝てる見込みはあるのかよ
【ホームズ】
そんなことは
やってみねえとわからねえ
【シゲン】
ふっ……
お前と付き合うヤツは
命がいくらあっても足りやしねえ
ロジャーがホームズ隊、メルがリュナン軍にいる場合
フォーカス・サリアの村
【ロジャー】
ホームズ……
悪いが私はリュナン軍に戻る
私にはメルが必要なんだ
【ホームズ】
ちっ……勝手にしやがれッ
女なんぞに振り回されやがって
お前なんかに用はねえよ!
【シゲン】
ふっ……
そりゃ女にモテねぇ奴のセリフだな……
行ってこいよ、ロジャー
俺たちに遠慮はいらねえぜ
ロジャーがリュナン軍、メルがホームズ隊にいる場合
フォーカス・サリアの村
【メル】
ホームズ……
私はロジャーのところに戻ります
彼と離れたくないの
我が侭を言ってごめんなさい
【ホームズ】
ちっ……勝手にしなよ
俺の知ったことじゃねえ
フォーカス・ゼムセリア
【バルカ】
ジュリアス
お前は一体どういうつもりだ?
【ジュリアス】
は、なんのことですか
兄上
【バルカ】
とぼけるな!

なぜ兵士を国に帰した
これではリーヴェラインを
守れぬではないか
【ジュリアス】
足りぬ兵は同盟軍より借り受けます
何もご心配には及びませんよ
【バルカ】
同盟軍とは
ゼムセリアのドルム大公のことか
お前は本当に奴を信用しているのか?

聞けば奴が自ら差し出した
人質も帰したという
お前ほどの男が
ドルムの裏を見抜けぬはずがない
【ジュリアス】
まあいいではありませんか
奴が裏切ろうが、裏切るまいが
この戦争はいずれ負けるのです

どうせ負ける戦いなら
損害は少ないほうがいい
どうすれば損害を少なく出来るか
簡単なことだ
兵士を出さなければいい
違いますか、バルカ兄上
【バルカ】
ジュリアス……
お前は……
【ジュリアス】
兄上、王宮にお戻りください
エストファーネが寂しがっていましたよ
バルバロッサが戦死して
相当にショックを受けたようです

目を真っ赤に泣きはらして
私に仇を取れと
リュナン公子を殺してくれと
せがみました
【バルカ】
まさか……エストが……
そんなことを……
【ジュリアス】
兄上……
この戦争はもう終わりにすべきです
でなければ
エストのような優しい子まで
人を憎むようになってしまう

私がアーレス兄上、バルカ兄上と
これまで戦ってきたのは
こんなバカげた世界を作るためではない

一部の貴族たちだけが
快楽をむさぼる歪んだ社会を
法と正義が支配する平等な社会に
変えたかったからだ

ところがあの女が来てから
父上はすっかり変わってしまわれた

カナン連合は
忌まわしきゾーア帝国と名を変え
リーヴェと戦い、ついには悪しき
ガーゼル教国と手を組んでしまわれた

カナン連合5カ国は
今やガーゼル教国の奴隷だ
帝国の中枢は
ガーゼルの神官どもに抑えられ
心有る将軍や貴族たちはみな粛清された

それもみな、アーレス兄上が
亡くなってからのことだ……
【バルカ】
ジュリアスは私を責めているのか……
私の不甲斐なさを……
【ジュリアス】
いや、不甲斐ないのは私も同じです
自分自身に腹を立てているのですよ
バルカ兄上……

移動・サリア古城

フォーカス・サリア古城
【カトリ】
ハァハァハァ……
ホームズ、待って!
【ホームズ】
お前、何やってんだ
まさか一人で
追ってきたんじゃあるまいな
【カトリ】
……
【ホームズ】
ばかやろ!
どうしていつもいつも
そう勝手なことばかり!
俺にブン殴られねえと
わからないのか!!
【カトリ】
きゃッ
【シゲン】
よせよホームズ
話くらい聞いてやれ
【ホームズ】
ちっ……
で、何の用なんだ?
【カトリ】
ホームズに……
これを……
【ホームズ】
うん?……
おい、これはサリアの腕輪じゃねえか!
こんなものをどうしようってんだ
【カトリ】
私……
本当はみんなと別れたくないの

だけど長い牢獄生活で
お父様もお母様も
ひどく弱っていらっしゃって
せめてお元気になられるまでは
私がお側にいてさしあげたいの……
【ホームズ】
そんなことはわかっている
だけどその事と
お前が大切にしてるその腕輪と
どういう関係があるんだ
【カトリ】
この腕輪は私の全てなの……
小さいときから身に付けていた
たった一つの宝物……

だからホームズ
私の代わりにこの腕輪を
連れて行ってほしいの
あなたに持っていてほしいの
【ホームズ】
おい……
何をバカなことを……
【カトリ】
お願いホームズ
そうでないと
もう二度と会えないような気がして
私、不安でたまらない……
【ホームズ】
だけどこれを手放したら
お前は自分を守れないんだぞ
もしお前に何かあったら
どうするつもりだ!
【カトリ】
私はホームズを……
あなたが言ってくれた言葉を
信じています!
【ホームズ】
あっ……
【シゲン】
泣いて走って行っちまったな
しゃーねえ
カトリは俺が村まで送ってやる

だがホームズよ
お前もつくづく面倒なヤロウだぜ……